中伊豆 天城湯ヶ島温泉 あせび野宿泊

伊豆の温泉で有名な修善寺から南に10kmほどの天城湯ヶ島温泉のあせび野に宿泊した。伊豆半島は東京や横浜から近いものの、宿泊予定のあせび野は最寄り駅が修善寺になるため、電車で移動すると修善寺からバスに乗り換えて湯ヶ島駅バス停まで30分ほど移動する必要がある。今回は車で移動したが、河津桜が満開のため観光客で伊豆縦貫道が混んでいた。

富士パノラマパークから富士山を望む
富士パノラマパークからの富士山

少し早めに着いたので、富士パノラマパークでロープ―ウェイに乗り、富士山を望むテラスで桜ソフトクリームを食べてみた。満開の河津桜を見ながら食べる桜ソフトクリームは、桜ソースの塩味が少し強すぎ、桜の風味があまり感じられない。ソースに替えて、塩漬けした桜の花を添えると、目と味覚で桜を楽しむことができると思う。

花の蔵のお部屋

泊まるお部屋は 花の蔵の和洋室で、手前に和室、奥にベットの2間になっている。選べる宿泊プランは、花の蔵か木の蔵のどちらかの部屋タイプになるので、当日までどの部屋になるのか分からない。花の蔵は2階にある部屋で、露天風呂は解放感がある。

花の蔵 客室露天風呂

露天風呂は、大人が2人で入っても余裕のあるサイズの岩風呂になっている。泉質はカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉となっており、無色透明の 柔らかく、肌への刺激が少ない 温泉である。温泉をかけ流しを楽しめるのだが、ベランダで喫煙ができるため、他の部屋からのたばこの副流煙が漂ってくる。たばこの臭いが苦手なので、かけ流しの温泉が素晴らしいだけもったいない。

箸付

箸付は、カリフラワームースに生雲丹、キャビア、うすい豆、カリフローレ、ペンタスが添えて提供される。口の中で溶けていくようなムースに、豆やキャビアが最高にいいアクセントになっている。

前菜

前菜は、花山葵と子持ち若芽のお浸し 糸花 助子 木の芽、茶ぶり海鼠みぞれ和え 柚子、大豆と昆布と椎茸、的鯛西京焼き、鮑寿司 海苔、柿鳴門巻きが提供される。一口のために繊細な仕事がされており、とても美味しい。

吸物

吸物は、蛤真丈潮仕立て 筍 めかぶ 木の芽が提供される。 真丈のふわふわの食感を楽しめる。

造里

造里は、鮪、たかべ、ムツ、ミルガイが提供される。たかべとムツは脂がのっていた。ミルガイは、今まで食べたなかで一番美味しい。素材の良さが際立っており、本当に素晴らしい。

焼物

焼物は、金目鯛鱗焼きにアマランサス、セルフィーユ、菊花がのせられて提供される。パリパリで香ばしい金目鯛と、帆立と新玉葱すりつぶしのコントラストが楽しめる。金目鯛が香ばしく、この一品も美味しい。

中皿

和牛サーロインステーキに芽キャベツ、スティックセニョール、スティック午房、小蕪、デコポン、ラディッシュを添えて食べる。造里で残った山葵を和牛と一緒に食べることができる。デコポンや山葵が和牛の風味を引き立てて美味しい。

強肴

強肴では、あこや貝小柱かき揚げ、カニクリーム春巻、鳴門金時、レッドキャベツスプラウトが提供される。あこや貝はプリプリとした食感で、濃厚な味を楽しめる。鳴門金時は甘くて美味しい。

鍋物

鍋物は、寒鰤酒麹鍋に大根、人参、あげ、蒟蒻、奴葱、針柚子、一味が入っている。

食事

最後に、和牛と牛房ご飯を食べる。口に入れた瞬間、和牛と 牛房 の香りが広がる。お腹もかなり満たされたので、デザートを食べて夕食は終わりとなるが、どの料理も美味しく満足できた。

朝食

翌日の朝食は和食と洋食から選択することができる。今回は洋食をセレクト。量が多すぎず、カリっとしたバゲットを味わう。

パン

かけ流しの露天風呂を部屋で満喫でき、料理も美味しいので、コストパフォーマンスは素晴らしい。小学生未満の子供は宿泊できないので、ゆっくり大人の宿を楽しむことができる。ただし、夜中に騒ぐおばさんグループの声がドア越しに聞こえることと、上階の足音が響く点、テラスが 喫煙可で露天風呂でたばこの臭いがする点はマイナス。

マイナス点があるものの、総合すると満足度が大きく上回っており、また訪れたいと思う宿なので、富士ヒルクライムの後にも宿泊する予定にしている。ヒルクライムレースの後、またここでゆっくりと過ごしたいと思う。


南伊豆町で開催されるみなみの桜と菜の花まつり

2022年は寒い日が多く、河津桜が3月に入ってから満開になった。
南伊豆町で開催される「みなみの桜と菜の花まつり」で一足先に満開の桜を楽しんだ。河津町と比べて南伊豆町は空いているので、満開の桜を独り占めできる。南伊豆町の河津桜は樹齢が35年程度と若く、菜の花とのコントラストが見事。

川沿いの満開の河津桜
菜の花畑

2022年富士ヒルクライムエントリー

2022年の富士ヒルクライムは6月12日(日)開催となり、早速エントリーしてみた。毎年6月開催なので、梅雨の時期と重なってしまい雨が心配だが、今年は晴れて欲しい。

スタート時間は申請タイム順ではなく、エントリー時の申請順になるため、第3スタートの6:40~7:10に申し込んだ。

スタート時間は申し込みの早い順になっているため、第4スタートの7:10~は既に満員で申し込みができなくなっている。申し込んだ時点では、第3スタートの枠が空いていたので、早速申し込んだ。帰りが遅くなると、ホテルのチェックアウト時間の11時を過ぎて露天風呂い入ることができなくなるため、なんとか第3スタートの6:40~の申し込みができて良かった。2020年までは1週間ほどで参加枠がほぼ埋まる感じで早めの申し込みが必須だったので、Covid-19の影響で参加者は少ない様子。それでも安い順にホテルは埋まっているので、これから申し込む人は、予算を多めにとって高いホテルを予約することになりそう。

今年は医者の勧めで糖質制限を12月に始めて、3か月で6kgほど体重が落ちている。ヒルクライムでは軽い方がタイムが速くなるため、1kgの減量で2分速く走ることができると仮定すると、富士ヒルクライムの自己ベストは84分なので、72分も夢ではないのでは!?

健康診断で基準値を超えていたのは尿酸(8.1)、r-GTP(167)、LDLコレステロール(179)の3つ。過去にも医者に言われて精密検査やエコーをしてみたものの、異常なしなので放置していた。年々数字が上がっていくので、さすがにマズイと思って最寄りの内科に行ってみた。健康診断の数字を見て、医者は「糖質制限が必要です。糖尿病まっしぐらです」と脅してくるので、「糖質制限」についてアメリカとイギリスの医学系の学会誌を読んでみた。だって「糖質制限」って民間療法みたいでなんだか怪しくない?

査読付きの学会誌を見てみると、なんと「糖質制限」が推奨されていた。昔は脳の栄養はグルコースだけと生物学の授業で習っていたので、糖質を制限するのは怪しいと感じたのだが、肝臓でタンパク質からグルコースを新生する代謝経路があるので、糖質の摂取量を減らしても問題ないとのことだった。炭水化物は炭素(C)と水素(H)から構成されているため、カロリーはあるものの栄養素ではない。そのため、摂取量を減らしても問題がないとの理論には一理あり、食事のたびに糖(分解されたものがグルコースになる)を消化する代謝経路に負担がかかる→代謝異常という流れは納得できた。なるほどと思って食べるご飯(パン)の量を昼は半分、朝・夜はご飯(パン)抜きにしてみた。もちろんおやつも抜き。

糖質制限の注意点は、主食(ご飯やパン)を少なくするので、タンパク質を分解する糖新生によってタンパク質が分解されてしまう可能性がある。炭水化物を摂らず、タンパク質や脂質でカロリーが十分に補えないと、筋肉が減ってしまう可能性があるため、筋肉も測定できる2万円超のタニタの体組織計を購入してみた。

体脂肪率計
タニタ体組織計 RD914L

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体組織計のデータをiPhoneで確認
食べた日の体重が増えているので、結構正確かも
毎日の記録

体組織計のデータは、タニタの無料アプリ「HealthPlannet」をiPhoneに入れて、スマホ上で確認できる。筋肉量が確認できるので、無理のない範囲で糖質制限が行える。9月の体重は70kg程度だったので、半年で-6kgの減量に成功している。しかも筋肉量は維持できているので、このペースで糖質制限を行えば、富士ヒルクライムのシルバーリングも取れるのでは!

体重が増えている日は、昼にステーキを300g食べたり、食べ放題に行ったりしているので、やはりカロリーを摂り過ぎていたようだ。体脂肪率8~10%の範囲に入るように、あと1~2kgは減らせそう。

湯河原温泉 藤田屋に宿泊

国有形文化財の藤田屋 露天風呂付客室に泊まる

湯河原は小田原と熱海の間にある町で、古くから温泉地として有名である。

ふるさと納税で温泉宿泊券を申し込んだところ、湯河原梅林の「梅の宴」の招待券をいただいたので、温泉旅館に宿泊して梅林を見に行くことにした。

宿泊した2022年2月までは、中学生未満の宿泊ができなかったため、大人の宿として落ち着いた雰囲気で露天風呂が楽しむことができた。

なお、2022年3月以降は、本館2階以外を除いて中学生未満の宿泊ができるようになっている模様である。

藤田屋露天風呂
藤田屋露天風呂付客室

藤田屋では露天風呂付客室を予約した。露天風呂は2人で入っても余裕のある大きさで、源泉がかけ流しで楽しめる。

源泉は66.9℃もあって温度が高いので、加水してちょうどいい温度に自分で調整できる。

藤田屋の温泉櫓
藤田屋の自家源泉(温泉櫓)

客室露天風呂付のお部屋からは、有形文化財の藤田屋と温泉櫓を望むことができる。

お部屋の露天風呂の泉質は「ナトリウム・カルシウムー硫化物・塩化物温泉」で、pH8.4の弱アルカリとなっている。温泉は低張性なので肌に優しく、長く入ることができる。

美肌効果ありと一般的に言われているメタケイ酸は62.0mg/Kgとなっている。最も、医学雑誌によると、メタケイ酸を含む温泉を飲んだ場合、消化管からのアルミニウム吸収を抑制し、腎排泄の促進とコラーゲンの合成促進、爪、肌、髪の脆化防止に効果ありとされているので、温泉に入るだけでは効果が得られないと思われる。

髪が非常に気になる年頃なので、飲めるのであればバケツ一杯飲んでみたい。

露天風呂の成分表
和室

お部屋は和室で、夕食後にお布団を敷いてもらい、朝食後に布団が片づけられる昔ながらの旅館である。

部屋のベットでごろごろしたい方や、お部屋にあまり立ち入ってほしくない方は、和室であることを理解して宿泊することをお勧めする。

夕食はお部屋で懐石料理を食べる。予約の際、2つのコースから料理を選ぶことができるが、山海の幸たっぷり 贅沢な本格季節会席を今回は選択した。

先付はアスパラ豆腐、前菜は烏賊と胡瓜の和え物、ミニ大根からすみまぶし、干柿かぶら鳴門巻、南瓜羊羹、牛八幡、造りは鮪、北寄貝などとなっている。

先付、前菜、造り
御椀

御椀は薄氷大根、黒胡麻豆腐、人参、芽無、柚子、清汁仕立となっている。

如月の献立に載っていないが、御椀の次は鮑のバター焼が提供された。うれしいサプライズなのだが、旬が7~9月の鮑はあまり好きではない食材なので、高級食材ということで提供するのではなく、2月であればヒラメや金目鯛などの自然の恵みの提供があるとさらに満足度が高まりそう。

焼物

焼物は白子グラタンが提供された。

蒸し物

蒸し物は甘鯛かぶら蒸しが提供された。外側はサクサクのパリッとした食感で、甘鯛の風味が感じられる一品で非常に美味。

酢の物と和牛しゃぶしゃぶ

続いて、酢の物のわかさぎ南蛮漬けと強肴の和牛をしゃぶしゃぶで食べる。

仲居さんが、火が消えたら燃料を追加しますと細かく気を配っていただき、時々燃料の残り具合を気にしてくれるので、安心して食べることができた。

白米の山形つや姫と香の物、赤だしのお味噌汁をしゃぶしゃぶと一緒に食べる。白米はふっくらした美味しいお米で、本来大豆、食塩、水だけを原料に作る赤だし味噌は渋みと苦味を抑えた美味しい味噌が使われている。

朝食

翌朝の朝食では、海が近いので地場の干物を味わう。果物はオレンジとキウイフルーツとパイナップルが提供された。いちごのシーズンなので、伊豆や静岡のいちごが出ると満足度がより高くなるのでは。

藤田屋では、自家源泉を持っているのでお部屋の露天風呂もかけ流しで楽しめ、湯河原の肌にやさしい温泉を堪能できる。

夕食と朝食については、素材の質は高いものの、旅館の懐石料理としては一般的な味付けで、旬の食材を使った独創性のある料理と味付けの完成度を高めると満足度が高まり、コストパフォーマンスが良くなりそう。

2022年湯河原梅の宴

梅の宴は、2022年は例年より寒く、5分咲きとの案内となっていたものの、実際には1~2分咲きだった。高い山には雪が積もっているので、季節は初春というよりは冬に近く、雪と梅を同時に見ることができた。梅は寒苦を経て清香を発すとの言葉があるが、梅林では漢詩の通り、清らかでかぐわしい香りがしていた。