函館 海峡の風に宿泊

JALとANAが国内線の値引き合戦をしているおかげで、たまたま函館行きのクラスJの航空券が片道1万円で購入できたことから、再び湯の川温泉に宿泊することにした。湯の川温泉のお宿を探しているとHAKODATE 海峡の風の展望風呂付ツインルーム(夕朝食海鮮ビュッフェプラン)が、なんと18,000円/人で予約できた。通常は30,000円/人前後の価格設定になっているようなので、とてもお得に宿泊できた。

展望風呂付ツインルーム
ベットルーム
お部屋の露天風呂

部屋の露天風呂はかなり大きく、2人で入っても十分な広さがある。窓を開けると潮の香が感じられる距離に津軽海峡が見えるが、渚亭などの大型ホテルも見えるので、眺望は内陸よりからのビューとなる。部屋の窓からは函館空港の滑走路も見えるので、飛行機のエンジン音が気になるかと思ったが、発着回数が少ないため、ほとんど気にならなかった。

お着きの菓子
パウダールーム

パウダールームは広々の2人用。白を基調とするインテリアで統一されている。

備え付けの化粧品

今回の宿泊プランは、2食ともレストラン「青函市場」でのビュッフェプランである。青函市場は、肉料理を一切提供せず、全て海鮮料理というコンセプトのビュッフェで、ライブキッチンもあるので、作りたての料理を食べることができる。

美味しいので焼き立ての殻付き帆立をライブキッチンで何度も注文した。注文した料理は、テーブルで待っていれば給仕されるので、食べながら待っていればいろいろな料理を楽しめる。

函館なのでイカのお刺身を期待していた。イカ釣り漁船が時化できないなどで、函館に来てもイカのお刺身を食べることができないこともあるが、今回のビュッフェでは食べることができた。

最後はデザートを全種類食べてみた。

海鮮ビュフェは、種類が多くライブキッチンもあるのでかなり楽しむことができた。時間帯を分けているので、ビュッフェにありがちな行列もほとんどなく、落ち着いて食べることができるのも、とても良かった。デザートについては、ホテルのバイキングによくある小さいサイズのスイーツが提供されているので、もうひと工夫が欲しいところ。種類を減らしても、支笏湖リゾートスパの水の謌のようにライブで数種類のデザートを提供してもいいのではと思った。

朝食も夕食ビュッフェと同じ青函市場で好きな料理を食べることができる。函館は駅近くの朝市が有名だが、味はホテルの朝食の方が上だと感じる。朝市は値段が高く海鮮丼も量が少ないので、湯の川温泉に泊まるならば、ホテルや旅館の朝食付きプランをお勧めする。

朝食もライブキッチンがあるので、作りたての料理を楽しむことができる。

デザートも全種類を食べてみた。夕食と同じで、デザートは種類を減らしても、もうひと工夫欲しい。いつもはカロリーやタンパク質の摂取量を記録しているが、温泉旅行は特に制限なく食べることにしている。適度にストレスが発散されているので、リバウンドもなく体脂肪率はほぼ10%を維持できているので、気楽に食事管理をするのがいいのかも。

海峡の風の客室と露天風呂の温泉は気持ちよく、部屋も広くてのんびり滞在することができた。また、ビュッフェも行列ができない工夫がされていて、落ち着いて食べることができるので満足できた。

今回は特別にお得な料金で予約できたので非常に満足度が高いが、30,000円/人前後の価格帯でも十分に満足できると思う。またリピートしたいと思うお宿を発見できた。

函館津軽海峡を望む 渚亭に宿泊

2022年の夏休みに函館湯の川温泉プリンスホテルの渚亭に宿泊した。客室露天風呂に入りながら津軽海峡を眺めることができる渚亭がとても良かったので、出張に合わせて2023年の4月にも宿泊することにしてみた。津軽海峡の真イカ漁のシーズンは6~12月のため、漁火(いさりび)が見たい場合は初夏から冬がおすすめ。

ANAのセールに合わせてJALがひっそり値下げしていたため、羽田から函館までの航空券はクラスJで往復2万円程で購入できた。アクセスの集中で失敗に終わったJALの「スマイルキャンペーン」は、片道6,6000ながら普通席のみの予約なので、ムリにセールで買わずに安い時期を探して普通に航空券を買う方がいいのかも。

東京は桜が満開

函館空港に到着してからの機内アナウンスでは、4月中旬には函館も桜の開花が予想されているとのこと。例年は北海道の開花予想はGW頃なので、2023年は記録的な早さでの開花するようだ。早すぎない?

海側 露天風呂付き客室
客室露天風呂

写真だと小さく見えるが、2人で入ることができる大きさの露天風呂で、目の前が海岸になっているので津軽海峡を見渡すことができる。お湯の温度はちょうど良く、ナトリウム・カルシウム塩化物泉で肌に優しい。部屋の客室露天は源泉かけ流し温泉となっている。

津軽海峡

露天風呂に入りながら津軽海峡を望むと、青森の下北半島や津軽半島、さらに松前半島も見ることができる。この日は、春霞で青森が霞んで見えた。

函館山

露天風呂からは函館山の展望台の明かりも見えた。コロナ騒動が一段落して最近は旅行客が増えてきたことから、函館山のロープーウェイは最大1時間予想が出ている。並びたくないので、今回は函館山には行かないことにした。

水琴亭

和食を選択すると食事は2階の水琴亭の個室になる。前回宿泊した時は和食がとても美味しかったので、今回も同じ和食を選択してみた。ビュッフェプランを選ぶ人が多いようで、私達を含めて2組のお客さんだけなのでほぼ貸し切り状態で落ち着いて食べることができた。

酒菜

冷燻喜知次カルパッチョ風、蟹味噌豆腐美味酢、鮎甘露煮、帆立マリネ

造里

まぐろ、海老、他季節物、添え物一式

温物

季節の蒸し物、桜蒸し

焼八寸

銀鱈吟醸焼き、鮪角煮、つの宇海老、温燻鯖棒寿司、相鴨ロース煮、りんごバター

強肴

和牛三州煮シチュー仕立て、添え野菜

止椀

ほたる烏賊、付け野菜、黄身酢

食事

たけのこ御飯、味噌汁、香の物

水菓子

レアチーズ、他季節物

和食はとっても美味しいが、2022年8月のメニューと2023年4月のメニューは90%以上重なっていたので、ほとんどが見覚えのあるものだった。季節ごとに変わらないようなので、連泊や宿泊間隔が短ければ、鉄板焼やビュッフェプランにした方がよさそう。

露天風呂からの景色

翌日は朝から快晴で部屋の露天風呂から下北半島がくっきり見えている。はるか昔、北海道だけではなく青森にもアイヌの集落があったと文献に記されているらしいが、函館から見えるに距離に青森県側があるので、かつては海峡を渡って住んだり、交易が活発に行われていたと思いを馳せてみた。

函館湯の川温泉プリンスホテル渚亭は、露天風呂付き客室の部屋でもビュッフェなら2万円前後、和食や鉄板焼であれば2万5000円程度で宿泊できるので、非常にコストパフォーマンスが高い。食事もとても美味しいので、満足度は高くなると思う。

お値段が安いので満足度は高いものの、改善すると更に良くなるのはチェックインとチェックアウトの待ち時間が長すぎる点。全国旅行支援「 HOKKAIDO LOVE!」の電子クーポンの説明が長くなるようで、チェックインの行列に並び、立ったまま30分ほど待っていた。辛い。ちなみにネットで見れば分かると思い説明は省略してもらった。

航空会社の上級会員なので専用の保安検査上が利用できたり、優先搭乗で待ち時間なしで搭乗できる。行列が嫌いなので、どんなに有名なお店でも空いている別のお店を選択する。日頃から立った状態で待たされることはほとんどないため、チェックインが辛かった。銀行や病院みたいに整理券を発行して、椅子に座っているお客さんを順番に呼び出す仕組みに変えてみてはどうでしょう?せっかくラウンジがあるのにあまり有効活用されていない気がする。

そしてチェックアウトはたまたま運が悪かったかもしれないが、2台ある機械の1台が調整中で使えず、15分も立ったまま待つことになってしまった。合わせて45分の時間は結構もったいなく感じてしまう。数千円の旅行支援のために数十分立ったままで並ばせるのなら、もう全国旅行支援を適用しなくてもよくない?ホテル側にも負担となる非効率なこのシステムはもういらないと思う。逆に45分の待ち時間をなくせるなら数千円追加で払ってもいいとさえ感じる。

部屋については、上階の足音がかなり響く。上手にリフォームされているものの、昔の設計のために床スラブ厚が十分確保されておらず、昨年も今回も足音がずっと聞こえていたのではと推測している。温泉に来ているのだから、部屋の中を歩き回らずに落ち着いて座って欲しいと思うが、一夜限りなので我慢。夜は12時頃まで、朝は6時から足音が聞こえるので、落ち着かない。

改善点もいろいろ書いたが、お値段からすると満足度はとても高くなると思う。改善すれば、一泊25,000~35,000円/1人の値段にしても十分競争力があると思う。

定山渓 ふる川宿泊と札幌雪まつり

2023年の富士ヒルクライムは6月4日(日)が開催日になっている。今年は残念ながら電動アルテグラのdi2が故障のため、参加を諦めて申込みをしていない。円安が続いているため、お得感のない海外通販は利用できない状態で、ロードバイクは当分購入できない予感がしている。電動のアルテグラを交換すれば直るかもしれないが、10年前の10速なので、交換パーツも手に入らなさそうだし、最新の12速のアルテグラはフレームに合わないので、変速ができない時点でヒルクライムは諦めてしまった。

今年は千歳の支笏湖で開催される氷濤まつりを楽しんだ後、次の日に札幌雪まつりを楽しむ予定を組んで、定山渓のふる川を予約した。定山渓温泉は、札幌市中心部から南に約26 km、車で約1時間ほどの場所にある温泉で、大型旅館が集中している。

今回予約したふる川は、札幌大通公園からの送迎バスのサービスを行っているため、宿泊日の2週間程前に予約の電話をしてみたが、既に予約が一杯で予約ができなかった。そのため、札幌駅から定山渓行きの直通バスの予約をしようと思い電話すると、なんとコロナのため減便しているためか、こちらも既に満席となっていた。雪道は走りたくないけれど、しかたなくレンタカーを予約して、どきどきしながら当日行ってみると、札幌の道路はほとんど雪がなく、拍子抜けしてしまった。話を聞いてみると、雪まつり期間中は特に市内の除雪を徹底しているため、今年に限らず毎年走りやすい状態とのこと。定山渓まで雪のない道路を走行することができた。

札幌時計台までの氷像

札幌時計台前には氷像が展示されていた。日中も気温がマイナスなので、溶けることはなさそう。大通り公園までは地下道で歩いて移動できるが、地上を歩くと思わぬ発見があった。

エンブリー邸
豊平館

札幌の雪まつりでは、大型の雪像が並んでいるイメージを持っていたが、大雪像は5つのみで、他は小さな雪像が並んでいる。写真で見る雪まつりの雪像は、アップされた状態で撮られており、実際に見ると思ったより小さいと感じた。大雪像の中でも自衛隊が制作したエンブリー邸と豊平館は特に完成度が高く、雪まつりが終わると取り壊されてしまうことがもったいなく感じてしまう。自衛隊は毎年大雪像を制作しているため、大雪像つくりの技能が高まっているらしい。雪まつりは有料でもいいので、制作する大雪像を増やしてもらうのはどうでしょう。自衛隊に雪まつりを利用して稼いでもらえば、増税して軍事費を増やさなくてもいいのではと、給与明細からの天引き額を思い浮かべて思ってしまった。

宿泊したのは露天風呂付きのお部屋で、ベッドとソファーが設置されている。

コーヒーマシンも完備している。特別フロアはラウンジが利用できるが、お部屋でゆっくりコーヒーを楽しむのもいいと感じる。

マッサージチェアも置かれている。実はマッサージチェアは苦手で、ほぼ使っていない。

お部屋の露天風呂は、窓を開けて外気を取り込むことができる。冬の北海道は寒いので、室内に設置されているパターンが多いのかな。

お部屋の案内の際に露天風呂の説明がなく、保温する方法が分からなかった。ちょろちょろ温泉を出しっぱなしにすればよかったのか?源泉の温度が高いため、勢いよく出していると熱く、止めてしまうと温度が下がってしまう。朝は温泉の温度が冷えてしまい、お湯を抜いて入れ直したので、30分ほどの待ち時間になってしまった。函館の系列の旅館から来ていた方が部屋の説明をしたので、もしかすると温泉の入り方の説明を忘れてしまったのかもしれないが、温泉好きには一番重要な部分になるので、説明は必ずしてほしい。ヒューマンエラーで説明を忘れる可能性があるのならば、紙に印刷して部屋に置いてほしい。温泉の入り方の説明がなかったので、見ればわかる浴衣の場所やコーヒーマシンについては、別に長々と説明しなくてもいいと思ってしまった。

夕食は古民家風の個室で食べる。木材は加工した跡があったので、本当の古民家を移設して食事会場しているようだ。

果実酒
先付

先付は北寄貝、長芋和え、葉わさび醤油漬け、ミニトマト、美味出しジュレ、いくら

御椀

甘海老真丈、焼海老仕立て、舞茸、京人参、白蕪、うるい、松葉柚子

造里

本鮪、炙り鰆、赤鰈、牡丹海老、たちかま、レディーサラダ、浜防風、白とさか、レッドスプラウト、造り醤油、酢味噌

温物

ほっけ擦り身、越冬キャベツ巻き、生姜あんかけ、海老芋、人参、京蕗、菜の花、揚げじゃが

焼物

上の写真は2人分。富良野牛を石焼で食べる。

焼き物

富良野牛は割ポン、塩のお好みで味わう。

酢物

毛ガニ、かに酢、レモン

道産牛もも塩こうじ鍋、白菜、水菜、湿地、平葛切り、梅麩

食事

金平牛蒡の混ぜ御飯、春菊、すい胡麻

菓子

少し食べてしまったので、写真は一部を載せている。日本酒で酔っ払い、最後の甘味まで意識が回らないことが多いので、こんな写真になってしまった。

甘酒で作ったパンナコッタ、デコポンソース、りんごコンポート、ミント

夕食は美味しいと思った。次の料理が出るタイミングもよく、ほとんど待ち時間がなく次々と料理を楽しむことができた。ただし、焼物や鍋の牛肉に関しては、普段食べている神戸牛や米沢牛の方が味が上かなと感じた。どこの旅館でも、ご当地の○○牛が出るが、ほとんとの旅館のご当地牛より自宅ですき焼きにする米沢牛の方が美味しい。無理してご当地牛を使わずに、北海道なら海鮮鍋にするなどの工夫があってもいいかと思う。また、説明がなかったので間違っているかもしれないが、焼き物や鍋にするならA5よりサシ(脂の少ない)A3~4の牛肉が適している。A5を強調する旅館も多いように思うので、A4以下は言いにくいのかもしれないが、メイン客層の年齢層ならば、脂は少ないほうが美味しく感じると思う。

朝食

朝食会場は夕食と同じ2階と説明を受けていたので、2階にある昨日夕食を食べた会場に行くと、中居さんから「LEAVE!」と言われてしまった。外国人観光客と思われたようだが、何度も滞在したことのあるヨーロッパやアメリカでも「LEAVE!」と言われたことは一度もないので、ビビってしまう。

「LEAVE!」を日本語に訳すと、この場面では「立ち去れ!」が一番近いと思う。朝食会場の奥にCIAやMI6の秘密拠点があり、一般人の立ち入りを厳しく制限している場面で、立ち入り禁止の規制線を超えた民間人に言うならばともかく、旅館やホテルで聞く単語ではない。

何事かと思って呆然としていると、朝食会場は同じ階の別の場所にあるようで、案内してくれた。英語を知らない中居さんが、どんな意味があるのか知らないまま「LEAVE」と言ったようだ。英語のわかる外国人観光客なら絶対トラブルになりそうな予感がする。知らないなら無理して英語を使わなければいいのに!気分は潜入がバレたスパイになってしまった。

気を取り直して朝食はこんな感じになる。

お豆腐
海の幸
御飯
だし巻き卵
クリームブリュレ

朝食にもしっかりデザートが付いている。美味しい朝食だった。

定山渓は雪景色

宿泊した日は、20cmほどの積雪があった。レンタカーが心配だったが、車の周辺と車に積もった雪を除雪してくれていたので、安心して出発することができた。なお、特別フロアの宿泊者は、10時半のチェックアウトで少しゆっくり支度ができる。

お食事は美味しかったが、露天風呂の説明と朝食会場の説明がなかったので、困ってしまった。当日は宿泊者が多く大変だったのかもしれないが、説明を忘れる&説明することが明確になっていないならば、確実に伝えるために紙に書いて案内するかタブレットで案内するなどの工夫が必要かなと思う。

あと、英語を無理に使う必要なありません。日本より海外観光客で稼いでいるフランスなどの国では、Parisのレストランでも英語メニューがなく、フランス語オンリーで対応するお店もある。失礼な英語を使うぐらいならば、日本語で押し通してほしいと思った。ちなみに、birotaは美味しいものを食べたいので、レストランとホテルで必要になる会話は、その国を訪問する前にすべて記憶することにしている。よいサービスを受けたければ、客側にもなんらかの努力が必要なのた。知らない英語を無理に使うことが「おもてなし」ではないと思うので、客の立場に立ってサービスを提供して欲しいと感じてしまった。外国人観光客に「LEAVE」なんて言ったら絶対にビビって、気まずくなってしまう。

腰痛と支笏湖温泉&支笏湖氷濤まつり

2023年の新年早々に人生初の腰痛となってしまった。腰痛になる前も、実はカフェの低いイスに座っていると腰が痛くなることがあり、どうやら前兆だったらしい。

イスに座っていると腰が痛くなる一方、歩いたり立っているのは平気というイメージしていた腰痛とは違う症状が出た。症状を検索すると梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん) に近い症状みたい。wikipediaによると「梨状筋の中を走る坐骨神経が外傷やスポーツ活動などで圧迫されて引き起こされる疾患群のこと。これにより坐骨神経痛を引き起こす要因にもなる」と書いてある。

特にロードバイクのサドルは硬くて幅が狭いため、梨状筋を圧迫しやすいとの医学雑誌の論文があった。症状がまさに自分の痛みと重なるため、新年から1か月ほどトレーニングを休止してみた。そしてyoutubeで梨状筋のストレッチを検索して実施してみると、1か月ほどで8割ほど痛みが軽減した。症状が軽くなったので、久しぶりにロードバイクのトレーニングを再開すると、痛みが強くなった。うーん。背筋をジムで鍛えてからロードバイクのトレーニングを本格的に再開した方が良いみたい。

支笏湖の氷濤まつり

実は前から支笏湖の氷濤まつりに行ってみたかったので、氷濤まつりの開催期間(2023年1月28日から2月23日)に合わせて支笏湖のホテル「しこつ湖 鶴雅リゾートスパ 水の謌」を予約していた。ようこそ・ちとせ割でお得に宿泊できるので、かなり前から予約していたので、hokkaido love! 割 を適用しようとするとキャンセルして予約の取り直しが必要になる。そのため、今回は全国旅行支援プランは適用対象外だった。2022年の全国旅行支援では、事前に予約していたプランも適用になっていたのに、今回は全国旅行支援の適用を諦めた。段々使いにくくなるのはどうしてなんでしょう。

当日は満室のためビュッフェが混むとのことで、6時の開始前または7時半頃のビュッフェ会場へ移動をお勧めされた。氷濤まつりに行きたかったので、5時50分頃にアマムに行って10分ほど並んで待った。一人4万円を超えるプランなのにビュッフェ会場のアマム入り口で待つのはちょっと残念。

ビュッフェ

ビュッフェは料理の種類も豊富で、ピザもあったがお腹がいっぱいで注文できなかった。雰囲気については、宿泊者の年齢制限がないため子供の泣き声や奇声を心配していたが、この日は乳幼児の泣き声が聞こえてきた。ショッピングモールやファミレスならば気にしないが、ハイクラスのお宿の食事では乳幼児の泣き声は非日常を味わいたい思いから非常に残念と感じてしまう。また、一斉にお客さんがビュッフェに並ぶので、行列ができるのも落ち着かない。

スイーツ

パティシエが目の前でスイーツをつくってくれるので楽しい。ただし、食べ終わる時間も皆さん大体同じになるため、スイーツコーナーも数人待っていた。全部制覇したかったけど、お腹がいっぱいのため一皿で断念。

支笏湖の氷濤まつり
支笏湖の氷濤まつり
支笏湖の氷濤まつり
支笏湖の氷濤まつり

支笏湖の氷濤まつり は幻想的で、このまつりのためだけに行く価値が十分あると感じた。日中は雪が降っていたが、夜になると月が綺麗に見えていた。ちなみに気温は-8℃とのこと。

朝食ブッフェ

朝食は夕食ブッフェと同じアマムで食べるが、やはり混雑するとのことで7時開始とほぼ同時に会場に入った。バスの出発時刻が10時20分のため、早めの朝食時間となったが、もう少し遅い時間帯に食べたい。

朝食ブッフェ
朝食ブッフェ
朝食ブッフェ
客室露天風呂付客室
客室露天風呂付客室
お部屋の客室露天

客室露天は寒すぎて入らないかもと思っていたけれど、温泉に入ると体が温まるので朝まで6回は温泉に入った。雪見風呂でとても北海道らしい風景になっている。支笏湖からは少し距離があるので、直接支笏湖を見ることはできない。

温泉成分表

泉質はナトリウムー炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性温泉)で肌に優しい感じの温泉だが、残念ながら循環ろ過で塩素を投入しているので、塩素の臭いが強かった。支笏湖の温泉は湯量が少ないので循環ろ過になるが、支笏湖第一寶亭留 翠山亭の温泉と比べると塩素臭が強く感じた。

冬の北海道は雪が積もるので、今回は新千歳空港からのバスで送迎をお願いしていたが、路面はほぼ雪が積もっていなかったのでレンタカーでも問題なさそうな感じだった。ホテルの送迎バスは新千歳空港→南千歳駅→千歳駅の順でお客さんが乗るので、1時間20分前後はホテル到着まで時間がかかる。

帰りのバスの中では、おばさん2名がずっと大声でおしゃべり。クレジットカードの利用限度額や職場の愚痴をずっと聞かされて、うんざりしながらの送迎になってしまった。これならレンタカーにすればよかったと少し後悔。

露天風呂付の客室を選択すると人4万円前後のハイクラスの価格になる。従業員はフレンドリーでホスピタリティーはとても高い。ただし、ブッフェスタイルで混雑していると食事の時間が限定されてしまい、落ち着かないのが残念に感じた。同じ価格帯ならば個室で懐石料理が楽しめるホテル・旅館もあるので、ビュッフェも並ばない工夫などをすればよくなると思う。

ファミリー層は 「しこつ湖 鶴雅リゾートスパ 水の謌」が雰囲気的に適している一方、大人の雰囲気が良ければ、年齢制限のある隣の「支笏湖第一寶亭留 翠山亭」がお勧めになると感じた。また、泉質にこだわる人は、塩素臭のしない定山渓温泉や洞爺湖、登別方面まで足を延ばしてみることをお勧め。

強羅 佳ら久(からく)に初宿泊

強羅の佳ら久は2020年10月2日にオープンしたホテルタイプの露天風呂を楽しめるお宿で、どのサイトでもレビューが非常に高く、1度は泊まってみたいと思っていたが、ようやく宿泊できた。箱根町はふるさと納税を利用した宿泊補助券が利用できるので、1人5万円を超えるハイクラスのお宿もお得に宿泊できた。

佳ら久 のお部屋

佳ら久は全室露天風呂付で東棟と西棟があり、東棟からの眺望がすばらしいとのレビューがあったので、東棟を予約したが、後で見てみると高層階とその他で分かれている。もしかして低層階になるのかどきどきしながら部屋まで案内されると、なんと1階だった。


ベットからの眺め
客室露店

部屋の客室露天風呂は41℃に設定されていて、快適な露天風呂が楽しめる。残念なのは、小学校のプールを思い出すほど塩素の臭いがするので、箱根の温泉を楽しもうと思う人には物足りない泉質だった。かけ流しではなく、循環の露天風呂になっている。

温泉成分表

泉質はナトリウム-塩化物泉なので無色透明、pHは7.7なのでほぼ中性で肌に優しい感じのお湯のはずだが、塩素の臭いがするため、あまり温泉気分は味わえず、少し残念。せめて大浴場の露天風呂は大涌谷から白い濁り湯を引いてもいいのではと思った。

東棟1階からの眺望

1階の部屋からの眺望は、木々に遮られるものの山の稜線まで見えて、解放感があり良かった。客室露天付の温泉旅館は全国あちこちを訪れているが、これだけの解放感が味わえる旅館は少ないのではないだろうか。

佳ら久では、ラウンジで軽食や1口サイズのスイーツ、コーヒー・紅茶を自由に選んで楽しむことができる。お酒が好きな人にはワインなどのアルコールも用意されている。このラウンジは、いままで宿泊したどのお宿よりも種類が豊富で、ゆっくり滞在できた。雰囲気としては、空港のダイヤモンドラウンジに近いが、混雑することもなく、季節の柏餅などのスイーツもあるため、部屋にこもるよりもラウンジで過ごすことをお勧めする。

夕食はメインダイニングの「六つ喜(むつき)」を予約してみた。料理長の立石さんは玉峰館の前料理長で、1度料理を味わってみたいと思っていたので、今回は懐石料理を選択した。

先付

先付は、煮鮑、冬瓜、トマト、木の芽が提供される。鮑は蝦夷鮑でやや小ぶりなものの、口に入れた瞬間に旨味が感じられる。鮑は苦手食材だが、煮鮑は絶品であっという間に食べてしまった。懐石料理は見た目も美しく、気が付いたら食べ終わっていたので先付は器だけの写真を表示。

前菜は4種類。

前菜
蛍烏賊 蕨 独活(うど) 若布(わかめ) 酢味噌

蛍烏賊は身がぷりぷりで、酢味噌でさっぱりとした味付けになっている。ワタの独特の磯臭さも感じることなく、かみしめると旨味だけがやってくる。

鯵大葉棒寿司

脂ののった鯵を棒寿司で味わう。鯵の棒寿司はこれまでも食べたことがあったが、これほどまでに繊細は味は初めてである。

胡麻豆腐 山葵

ごまの濃厚な味わいと香りが楽しめる胡麻豆腐。

次は煮物椀

煮物椀

煮物椀は春キャベツ摺り流し、鮎魚女、筍、花柚子が提供された。口に入れるとキャベツの香りが広がる。旬の筍も美味しい。

お造り

お造りは、駿河湾と相模湾の旬の刺身を味わう。5月に訪れた際はイシガレイ、アオリイカ、鮪が提供された。アオリイカは卵黄がかかっており、薄口土佐醤油で味わうが、これほどまで美味しいのは初めてだった。梅肉醤油や濃口土佐醤油もあり、様々な組み合わせで楽しむことができる。

天ぷら

次の天ぷらは追加料理で、揚げたてのパリとした食感を楽しめる。

魚料理

魚料理は4種類の中から1つを選択する。金目鯛の香味焼を選んだ。金目鯛の皮はパリパリに仕上がっている。

強肴

肉料理は料理長のスペシャリテの牛ヒレ肉 春野菜との焼き合わせ フォアグラ味噌を添えてを注文。この牛ヒレ肉は+3,000円になる。ヒレ肉はシンプルに塩で食べる。フォアグラ味噌が肉の美味しさを引き立てている。

食事

桜海老のご飯と香の物、赤出汁も本当に素晴らしい。特に、桜海老のご飯は感動する。

デザート

次はデザート。シャーベット、ピスタチオムース、小豆、イチゴを食べて十分に満足。各地の旅館を訪問しているが、top5に入る美味しさだった。

佳ら久は子供も泊まることができるため、騒ぐ子供を心配していたが、1人5万円の高級なお宿のため杞憂だった。宿泊した日は大人のみでラウンジや食事はゆったり過ごすことができた。食事とラウンジ、お部屋からの眺望は満点に近く、カップルも家族も特別な時間を楽しめることだろう。

ただし、温泉が目的の場合、塩素の臭いが強いため源泉かけ流しの宿に比べると佳ら久の満足度はどうしても低くなってしまう。箱根であれば3万5000円程度から、伊豆であれば2万5000円程度から源泉かけ流しのお宿があるため、せめて貸し切り風呂や大浴場の露天風呂は、大涌谷から源泉を引いてかけ流しにするなどの工夫をして欲しい。マイナス点はあるものの、満足できるお宿だった。

中伊豆 天城湯ヶ島温泉 あせび野宿泊

伊豆の温泉で有名な修善寺から南に10kmほどの天城湯ヶ島温泉のあせび野に宿泊した。伊豆半島は東京や横浜から近いものの、宿泊予定のあせび野は最寄り駅が修善寺になるため、電車で移動すると修善寺からバスに乗り換えて湯ヶ島駅バス停まで30分ほど移動する必要がある。今回は車で移動したが、河津桜が満開のため観光客で伊豆縦貫道が混んでいた。

富士パノラマパークから富士山を望む
富士パノラマパークからの富士山

少し早めに着いたので、富士パノラマパークでロープ―ウェイに乗り、富士山を望むテラスで桜ソフトクリームを食べてみた。満開の河津桜を見ながら食べる桜ソフトクリームは、桜ソースの塩味が少し強すぎ、桜の風味があまり感じられない。ソースに替えて、塩漬けした桜の花を添えると、目と味覚で桜を楽しむことができると思う。

花の蔵のお部屋

泊まるお部屋は 花の蔵の和洋室で、手前に和室、奥にベットの2間になっている。選べる宿泊プランは、花の蔵か木の蔵のどちらかの部屋タイプになるので、当日までどの部屋になるのか分からない。花の蔵は2階にある部屋で、露天風呂は解放感がある。

花の蔵 客室露天風呂

露天風呂は、大人が2人で入っても余裕のあるサイズの岩風呂になっている。泉質はカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉となっており、無色透明の 柔らかく、肌への刺激が少ない 温泉である。温泉をかけ流しを楽しめるのだが、ベランダで喫煙ができるため、他の部屋からのたばこの副流煙が漂ってくる。たばこの臭いが苦手なので、かけ流しの温泉が素晴らしいだけもったいない。

箸付

箸付は、カリフラワームースに生雲丹、キャビア、うすい豆、カリフローレ、ペンタスが添えて提供される。口の中で溶けていくようなムースに、豆やキャビアが最高にいいアクセントになっている。

前菜

前菜は、花山葵と子持ち若芽のお浸し 糸花 助子 木の芽、茶ぶり海鼠みぞれ和え 柚子、大豆と昆布と椎茸、的鯛西京焼き、鮑寿司 海苔、柿鳴門巻きが提供される。一口のために繊細な仕事がされており、とても美味しい。

吸物

吸物は、蛤真丈潮仕立て 筍 めかぶ 木の芽が提供される。 真丈のふわふわの食感を楽しめる。

造里

造里は、鮪、たかべ、ムツ、ミルガイが提供される。たかべとムツは脂がのっていた。ミルガイは、今まで食べたなかで一番美味しい。素材の良さが際立っており、本当に素晴らしい。

焼物

焼物は、金目鯛鱗焼きにアマランサス、セルフィーユ、菊花がのせられて提供される。パリパリで香ばしい金目鯛と、帆立と新玉葱すりつぶしのコントラストが楽しめる。金目鯛が香ばしく、この一品も美味しい。

中皿

和牛サーロインステーキに芽キャベツ、スティックセニョール、スティック午房、小蕪、デコポン、ラディッシュを添えて食べる。造里で残った山葵を和牛と一緒に食べることができる。デコポンや山葵が和牛の風味を引き立てて美味しい。

強肴

強肴では、あこや貝小柱かき揚げ、カニクリーム春巻、鳴門金時、レッドキャベツスプラウトが提供される。あこや貝はプリプリとした食感で、濃厚な味を楽しめる。鳴門金時は甘くて美味しい。

鍋物

鍋物は、寒鰤酒麹鍋に大根、人参、あげ、蒟蒻、奴葱、針柚子、一味が入っている。

食事

最後に、和牛と牛房ご飯を食べる。口に入れた瞬間、和牛と 牛房 の香りが広がる。お腹もかなり満たされたので、デザートを食べて夕食は終わりとなるが、どの料理も美味しく満足できた。

朝食

翌日の朝食は和食と洋食から選択することができる。今回は洋食をセレクト。量が多すぎず、カリっとしたバゲットを味わう。

パン

かけ流しの露天風呂を部屋で満喫でき、料理も美味しいので、コストパフォーマンスは素晴らしい。小学生未満の子供は宿泊できないので、ゆっくり大人の宿を楽しむことができる。ただし、夜中に騒ぐおばさんグループの声がドア越しに聞こえることと、上階の足音が響く点、テラスが 喫煙可で露天風呂でたばこの臭いがする点はマイナス。

マイナス点があるものの、総合すると満足度が大きく上回っており、また訪れたいと思う宿なので、富士ヒルクライムの後にも宿泊する予定にしている。ヒルクライムレースの後、またここでゆっくりと過ごしたいと思う。


南伊豆町で開催されるみなみの桜と菜の花まつり

2022年は寒い日が多く、河津桜が3月に入ってから満開になった。
南伊豆町で開催される「みなみの桜と菜の花まつり」で一足先に満開の桜を楽しんだ。河津町と比べて南伊豆町は空いているので、満開の桜を独り占めできる。南伊豆町の河津桜は樹齢が35年程度と若く、菜の花とのコントラストが見事。

川沿いの満開の河津桜
菜の花畑

湯河原温泉 藤田屋に宿泊

国有形文化財の藤田屋 露天風呂付客室に泊まる

湯河原は小田原と熱海の間にある町で、古くから温泉地として有名である。

ふるさと納税で温泉宿泊券を申し込んだところ、湯河原梅林の「梅の宴」の招待券をいただいたので、温泉旅館に宿泊して梅林を見に行くことにした。

宿泊した2022年2月までは、中学生未満の宿泊ができなかったため、大人の宿として落ち着いた雰囲気で露天風呂が楽しむことができた。

なお、2022年3月以降は、本館2階以外を除いて中学生未満の宿泊ができるようになっている模様である。

藤田屋露天風呂
藤田屋露天風呂付客室

藤田屋では露天風呂付客室を予約した。露天風呂は2人で入っても余裕のある大きさで、源泉がかけ流しで楽しめる。

源泉は66.9℃もあって温度が高いので、加水してちょうどいい温度に自分で調整できる。

藤田屋の温泉櫓
藤田屋の自家源泉(温泉櫓)

客室露天風呂付のお部屋からは、有形文化財の藤田屋と温泉櫓を望むことができる。

お部屋の露天風呂の泉質は「ナトリウム・カルシウムー硫化物・塩化物温泉」で、pH8.4の弱アルカリとなっている。温泉は低張性なので肌に優しく、長く入ることができる。

美肌効果ありと一般的に言われているメタケイ酸は62.0mg/Kgとなっている。最も、医学雑誌によると、メタケイ酸を含む温泉を飲んだ場合、消化管からのアルミニウム吸収を抑制し、腎排泄の促進とコラーゲンの合成促進、爪、肌、髪の脆化防止に効果ありとされているので、温泉に入るだけでは効果が得られないと思われる。

髪が非常に気になる年頃なので、飲めるのであればバケツ一杯飲んでみたい。

露天風呂の成分表
和室

お部屋は和室で、夕食後にお布団を敷いてもらい、朝食後に布団が片づけられる昔ながらの旅館である。

部屋のベットでごろごろしたい方や、お部屋にあまり立ち入ってほしくない方は、和室であることを理解して宿泊することをお勧めする。

夕食はお部屋で懐石料理を食べる。予約の際、2つのコースから料理を選ぶことができるが、山海の幸たっぷり 贅沢な本格季節会席を今回は選択した。

先付はアスパラ豆腐、前菜は烏賊と胡瓜の和え物、ミニ大根からすみまぶし、干柿かぶら鳴門巻、南瓜羊羹、牛八幡、造りは鮪、北寄貝などとなっている。

先付、前菜、造り
御椀

御椀は薄氷大根、黒胡麻豆腐、人参、芽無、柚子、清汁仕立となっている。

如月の献立に載っていないが、御椀の次は鮑のバター焼が提供された。うれしいサプライズなのだが、旬が7~9月の鮑はあまり好きではない食材なので、高級食材ということで提供するのではなく、2月であればヒラメや金目鯛などの自然の恵みの提供があるとさらに満足度が高まりそう。

焼物

焼物は白子グラタンが提供された。

蒸し物

蒸し物は甘鯛かぶら蒸しが提供された。外側はサクサクのパリッとした食感で、甘鯛の風味が感じられる一品で非常に美味。

酢の物と和牛しゃぶしゃぶ

続いて、酢の物のわかさぎ南蛮漬けと強肴の和牛をしゃぶしゃぶで食べる。

仲居さんが、火が消えたら燃料を追加しますと細かく気を配っていただき、時々燃料の残り具合を気にしてくれるので、安心して食べることができた。

白米の山形つや姫と香の物、赤だしのお味噌汁をしゃぶしゃぶと一緒に食べる。白米はふっくらした美味しいお米で、本来大豆、食塩、水だけを原料に作る赤だし味噌は渋みと苦味を抑えた美味しい味噌が使われている。

朝食

翌朝の朝食では、海が近いので地場の干物を味わう。果物はオレンジとキウイフルーツとパイナップルが提供された。いちごのシーズンなので、伊豆や静岡のいちごが出ると満足度がより高くなるのでは。

藤田屋では、自家源泉を持っているのでお部屋の露天風呂もかけ流しで楽しめ、湯河原の肌にやさしい温泉を堪能できる。

夕食と朝食については、素材の質は高いものの、旅館の懐石料理としては一般的な味付けで、旬の食材を使った独創性のある料理と味付けの完成度を高めると満足度が高まり、コストパフォーマンスが良くなりそう。

2022年湯河原梅の宴

梅の宴は、2022年は例年より寒く、5分咲きとの案内となっていたものの、実際には1~2分咲きだった。高い山には雪が積もっているので、季節は初春というよりは冬に近く、雪と梅を同時に見ることができた。梅は寒苦を経て清香を発すとの言葉があるが、梅林では漢詩の通り、清らかでかぐわしい香りがしていた。

伊豆熱川温泉 奈良偲の里 玉翠

熱川温泉の奈良偲の里 玉翠宿泊に宿泊

熱川温泉は伊豆半島の伊東と下田の間にある温泉地で、温泉櫓から湯気が立ち上る風情のある素敵な場所で、人が少なくゆったりできる。

奈良偲の里 玉翠には一度泊まってみたいと思っていた。今回はふるさと納税の宿泊割引券があるので、露天風呂が2つもついている部屋を予約してみた。

JR東日本とJR東海の仲が悪いのか、新幹線から在来線特急への乗り継ぎ割引が廃止されてしまったので、今回は横浜からサフィールで伊豆まで移動する。サフィールは全席グリーン車とプレミアムグリーン車になっているので、きっぷの料金が高いのだ。100km未満と100km超では料金が大きく変わるので、横浜から伊東(約93km)までサフィールに乗って、伊東からは各駅停車で熱川を目指す。100kmでグリーン料金が大きく変わるため、1人2,000円以上節約できてしまう。

サフィール

奈良偲の里 玉翠は2時30分からチェックインできる。 宿泊予定の玉翠は、伊豆熱川駅からは送迎車で10分程度の場所にあるので、一番早い時間帯の2時25分の送迎をお願いした。到着すると 三つ指立ててお出迎えを受ける。慣れていないので目が泳いでしまう。丁寧過ぎて逆に気まずいかも。

泊まるお部屋は、離れの「室生」で客室露天風呂がなんと2つもある。 部屋からは和風庭園を一望できるが、ソファーが内向きに配置されているため、座ると外が見えない。せっかくの和風庭園があるので、ソファーは窓が見えるように置いてみては?

部屋の窓から和風庭園を望む
竹林と貸し切り露天風呂を望む

離れの「 室生 」は客室露天風呂があり、なんど源泉かけ流しで豊富にお湯が出ている。露天風呂は 檜と伊豆石の両方が堪能できるのだ。写真では小さく見えるが、2人で露天風呂に入っても余裕がある。

客室の露天風呂

源泉かけ流しは湯量が豊富にないと提供できない。当然だ。全部の部屋にお湯を送ると源泉が足りなくなってしまう。ここまでお湯が豊富に出ているとは思わなかった。湯量の豊富さはこれまで泊まった旅館の中でもNo3に入っている。お湯の温度も最適で、熱すぎず露天風呂に入ることができる。

寝室はベット

寝室はベットになっているので、いつもでごろんごろん転がって休める。「布団だと敷いてもらう間は落ち着かないので、洋室タイプの部屋がいいよね」とツレと話した。

露天風呂に入ってたら夕食の時間が近づいてきた。食事処に移動して夕食を食べる。食事処は個室のテーブルで食事することができるので快適。

先付けと食前酒

食前酒は梅酒。先付けは胡麻豆腐に菜の花、胡桃味噌、梅花芽が添えられて提供される。梅の花が咲きかけの1月に訪問したので、季節が感じられる一品だった。

お酒はワインを注文する。ツレはアルコールが飲めないのでソフトドリンクを注文した。健康診断の結果、肝機能の数字が高く医者から糖質制限を勧められてしまったことから、糖質の多い日本酒は選択できない。気のせいだと目を背けてきたが、豊満なお腹に向き合ってきた。糖質制限と自宅での筋トレを継続中なので、今回は赤ワインをグラスで注文した。

前菜

前菜は柳鰈の一夜干し。味は淡泊で旬の食材が提供される。

紡(つむぎ)

次は紡として、筍木の芽和え、鰆けんちん焼き、唐千寿、胡瓜岩石が提供される。 唐千寿 は干し柿にバターを挟んだ食材で、斬新な経験だった 。左の温泉櫓からは、ドライアイスが出るので熱川温泉の雰囲気を楽しめる。

お椀

お椀ははまぐり潮汁で、しっかりとした味わいのはまぐりを味わうことができる。

御造里

御造は伊勢海老、鮑、鮪と地魚が提供される。御造は伊勢海老から鮪に至るまで品質は超一級。特に伊勢海老はぷりぷりとした食感で美味。鮑の刺身は、実は苦手食材で好きな人が食べれば美味しいんだろうなという感じ。ブログを見ていると鮑の刺身が苦手という人が一定割合でいるようなので、高級食材の鮑より伊豆の地魚の刺身も選べるといいのではと感じた。

煮物

煮物は茶碗蒸しが提供される。茶椀蒸しは繊細で、海老、鶏肉、銀杏、椎茸などの具が一様に美味。ただし、餡かけのふかひれは個人的に中華スープのイメージが強く、茶わん蒸しに添えなくてもいいのではと感じた。

火物

鮑はお刺身だけではなく、踊り焼きでも楽しませてくれる。レモンとバターをお好みでかけて食べる。

止肴

止肴は、あん肝酒蒸、浸し菊、わかめを添えられたポン酢ジュレで食べる。あん肝は濃厚でまろやかな味わいで美味しい。

食事

金目鯛の握り寿司の水準は極めて高く、酢飯の食感が良く美味。量もちょうど良く、お腹がいっぱいになり過ぎず良かった。おひつで御飯を提供されると食べきれないので、握り寿司で提供されるところが気を使わなくてもよい。

デザートは薩摩芋ムースと白玉ぜんざいを食べてフィナーレを迎える。食材の鮮度が抜群で、高い調理技術を感じることができる。

朝食

翌朝の朝食は和食と洋食を選択できる。糖質制限中なので、パンではなくおかゆの和食を選択した。

干物

伊豆半島の定番、干物も朝食で味わうことができる。

お味噌汁

昨日の夕飯に食べた伊勢海老の頭は翌日の朝食で味噌汁として提供される。伊勢海老のだしが出て美味。

2022年は、奈良偲の里 玉翠の紹介からスタート。かけ流しの露天風呂と旬の食材を楽しめ、充実した休日を過ごすことができた。

お部屋の源泉かけ流しの露天風呂や、部屋からの眺望は満足度が高い。今回は金額の高いプランを選択したため鮑が刺身と踊り焼きで提供されたが、苦手食材のため、他の食材も選べると満点に近い評価になりそう。

また訪問したいと思うお宿でした。