2016富士ヒルクライムはブロンズ

去年は人生初の自転車レースを経験した。富士ヒルクライムは勾配が緩やか(平均5.2%)なので、初心者でも完走しやすい敷居の低いレースということになっている。

富士ヒルクライムの平均勾配は5.2%と初心者向け

初参加の2015富士ヒルクライムは、三浦半島で週末に練習していたたおかげでなんとか90分を切ることができた。富士ヒルクライムは全長24km(計測区間)、平均勾配5.2%のコースで、90分未満でゴールするとブロンズリングがもらえる。

富士ヒルクライムコース

去年のゴールタイムは1時間28分(88分)だったので、今年は80分を目標にしていた。富士ヒルクライムでは、申告タイム順に出走グループが決まる。2015年が90分の申請で7000番台、今年は80分の申請で5000番台だった。

今年は5000番台なので、主催者選抜チームがスタートしてから、20分後にスタートする。最初はゆっくりとしたパレード走行で、胎内交差点にある計測開始地点を目指して集団が進んでいく。タイムは個人別になるので、パレード走行区間は追い抜く必要もなく、集団で移動する。交差点を曲がると計測開始地点があり、集団のスピードが上がり始める。

計測開始地点からしばらく7%前後の傾斜が続くが、箱根ヒルクライムの10%急坂苦行を2週間前に経験しているので、どうということはない。歩くような速度の箱根ヒルクライムと違って、ケイデンスを75に保ったままで上ることができる。体が軽い!ような気がする。

富士ヒルゴールド通過目安タイム表

今年は、各リングを獲得するための通過タイムシートがゼッケンと一緒に入っていたので、「シルバー」を選択して張り付けてみた。5km通過の目安タイムが17分8秒。心拍数は160まで上昇したが、まだ走れるし余裕がある。集団は長く伸びてきたが、5000番台の集団から遅れるといったことにはならなかった。

5kmの通過タイムは19分。2分ほど目安タイムを下回っている。このままのペースでゴールすると、シルバー75分+10分で85分ぐらいのタイムになりそう。去年よりは通過タイムが速いけど、去年は心拍数130で上ってたんだよね。俺ってやっぱり弱くなった?

10kmの通過は、目安タイムより4分も遅れてしまった。でも心拍数が150~160の範囲にあるので、これ以上頑張るとゴール前で力尽きそう。傾斜が楽になる区間もあるので、ギアを小まめに調整して加速する。緩やかな勾配では、周りを追い抜いて進んでいく。でも上りになると周りとほぼ同じ速度になってしまう。

15km通過時点でほぼ6分遅れになった。ペースは一定らしいけど、シルバーには到底届かない。
去年はこの辺で腰が痛くなったけど、今年は何ともない。そのかわり、ケツが痛くなってきた。ローラー台での練習ばっかりで、ほとんど実走していないから、ケツまで弱くなったらしい。

ダンシングしたいところだけど、上手くないのでダンシングすると脚が終わってしまう。ツール・ド・フランスを見ていると、どの選手も簡単そうにダンシングをしている。ところが、ダンシングはけっこう難しくて、周りのダンシングをしている人を見ると、シッティングで上る自分より遅かったり、上体がふらふらして力が逃げてしまうのが素人目にも分かってしまう漕ぎ方ばかり。自分もダンシングの練習をしてこなかったので、自信がない。やっぱり、練習しないとダメなのね。

ヒルクライムレースはどうしても1時間以上は漕ぐことになるので、同じ体勢を続けてどこかが痛くなる。ダンシングを上手く組み込めば、上りも楽になりそう。

4合目は太鼓の応援。去年と同じリズムで太鼓をたたいていた。ここも傾斜が7%近くあるけど、去年よりは楽に上れている気がする。心拍数は145程度まで落ちてしまうので、回転数を上げて150を下回らないようにする。

4合目を通過してしばらくしてから、最初の下山組とすれ違う。今年のトップ選手はこの下山組にいるのだろうか?スポーツマンガだと、とっくに優勝争いに絡んで盛り上がっているはずなのに、現実は厳しい。主人公達以外のモブだって練習すれば少しは早くなるはず!来年はシルバーをゲットしてやる!

富士ヒルゴール前の平坦区間

最後の直線は、もったいないことにしばらくソロで走ってしまった。途中、追い抜いて行くトレインがあるので便乗させてもらう。やはり前の人が風よけになってくれるので、スピードが速くなる。この辺で2グループ目の下山組とすれ違った。あまり苦しそうに走っているのもカッコ悪いので、フォームを意識して走る。白鳥と一緒で、優雅な姿しか見せないのだ。

最後に傾斜のキツイ上り坂があるので、温存していた残りの力でペダルをクルクル回す。去年は近くに総北高校のジャージを来た選手がいたので、総北コールが掛かっていたが、今年は周りに見なかった。もしシルバーランク(75分)以内にゴールができるようになれば、京都伏見のジャージで上ってみようかな。モーゼみたいに前の集団が割れて、走りやすそう。

最後に抜かれることが多いので、今回はラストスパートで速度が落ちないようにスタミナを温存していた。それでもゴール前は傾斜がキツイので速度がでない。カメラ目線をすっかり忘れてゴールしてしまった。ゴールタイムは84分だった。去年より3分速いけど、目標の80分は切れなかった。シルバーリングへの道は遠い。

ゴールすると、すでにすごい人。ソフトクリームとメロンパンを買いたかったのだが、すでに行列になっているので諦めた。ホテルのチェックアウトが11時なので、早めに帰らないと温泉に入る時間がなくなってしまう。トイレも我慢して、急いで下山組に合流。

下山中にキクミミさんを見かけたので手を振ったら、気づいてくれたみたい。上りの最中なのにすごい余裕。キクミミさんは最後尾からスタートして、重たい自転車で90分を余裕で切るペースで上るので、かなり有名な方。自分は貧心拍で有名になりそう。

2016年箱根ヒルクライム参戦

箱根ヒルクライム初参戦

ヒルクライムレースの時期となった。箱根ヒルクライムの舞台は箱根ターンパイクだ。ゴール地点の大観山は湯河原からバスで来たことがあるが、今回は小田原側から自転車で上ることになってしまった。斜度を見てからレースに申し込んだことをちょっと後悔。

箱根ヒルクライムのレースコースは10%近い勾配が10km地点まで続きます

10kmで922m上るってことは、斜度が9.2%あることになってしまう。初心者が上れる勾配なんだろうか?人生で2回目のレースにしては斜度がきつくない?

毎日ローラー台で練習しているからなんとかなるし余裕、余裕!と自分をごまかしつつ落ち着いた。でも、スタート前から心拍数は100を超えている!優勝できるわけでもないのになぜ心拍数が上がるのか不思議だ。初心者なので慣れていないせいかな?

箱根ヒルクライムスタート直後

あぁ、スタート直後から勾配がきつい……。前のグループがゆっくり上っていたので、予想はついていたもののとうとう自分のグループが走り始めてしまいました。

スピードは11km/hで心拍数がどんどん上がる。もう少し速く走らないと1時間を切れない。でも心拍数がもう150で、ここで頑張ると後半までスタミナが持ちそうもない。

箱根ヒルクライム2km過ぎ

2kmを通過。勾配は相変わらずきつい。体感で10%の斜度が延々と続き、心拍数が150付近から下がらない。

しかも天気が良いので照り返しがきつい。スピードが10km/h程度なので、無風状態で暑く、汗が滝のように流れ落ちる。

軽量化作戦でボトルを持ってきてないから、ゴールまでたどり着けるか心配になる。まだ2km地点で1時間切りの目標がムリっぽいと確信に変わりつつある。

箱根ヒルクライム3km通過、相変わらず勾配がきつくてつらい

前日のヒルクライム講座を思い出して、息を吸うより吐くことに意識するけど、やっぱり苦しい。あと7kmもこの急勾配が続くと思うと、心が折れそうになる。

背中が痛くなり始めた。うーっ。そういえば、去年の富士ヒルクライムでも背中が痛くなったのを思い出した。上半身の筋肉が足りないのか、ポジションがあっていないのか原因が気になる。

箱根ヒルクライムで次のグループが追いついてきた

4km地点の手前で、後続のグループが追いついてきた。5分遅れでスタートなので、速い人は確実に1時間を切るペースで上っている。
すごいっ!と思いながらも、ついていくことができない。来年は追い抜く側で走りたい。

箱根ヒルクライム5km地点

上り坂の中間地点5kmを通過した。背中の痛みが続いているため、まるで苦行のようなヒルクライムになってきた。うひーっ!天国まではあと5kmもある。ポジションをいろいろ変えてみるが、楽にならず嫌な展開だ。
お願いだから、これ以上痛くならないでくれ。

箱根ヒルクライム6km地点

6km地点の橋からは、小田原の街が見下ろせた。うわ~、こんな高さまで上ってきたんだ!

タイムはもはや気にしていないので、景色を楽しんでやる!普段は自転車で上ることのできない有料道路なので、この景色も1年に1回のレースでしか見ることができない。

急坂が続くのでふらふら走る

ふらふら上っているので、後ろから追い越す人のジャマにならないようになるべく左側によって走る。自分だけふらふら走っているかと思っていると、前の人もふらふらしている。くっ、去年より弱くなった気がする。

あまり見る機会のない斜度10%の看板

あまり見ることがない斜度10%の標識を、あちこちで見かける箱根ヒルクライム。これぞヒルクライムといった感じの斜度だが、見るたびに心が折れそうになるのはどうしよう・・・。

先発グループとすれ違う

箱根ヒルクライムは、全体を大きく2つのグループに分けてレースが始まる。人数の多い30代と40台は後半のグループになるので、途中で先に上って下山するグループとすれ違う。

あまりふらふら走るのもカッコ悪いので、すれ違うときはふらつかないように気合を入れる。でもきっと、顔が疲れてるから初心者なのがわかっちゃうんだろうなー。

箱根ヒルクライム残り3km

残り三キロで、コースは平坦区間が混じるようになる。脚はまだ残っているので、加速して何人か追い抜くことができた。スピードが出ると、火照った体に風が当たって走るのが楽になる。斜度があるとスピードが出ないから、暑さに弱い私はのぼせて調子が悪くなったらしい。平坦区間で頑張れ、私!

箱根ヒルクライム残り2km

残り2キロ。平坦区間のスピードは40km/hを超えているけど、風除けにできる人がいないから、これ以上の加速ができない。アップダウンが繰り返すコースなので、上りではやはり抜かれてしまう。

箱根ヒルクライム残り1km

苦行もいよいよラスト1km。横を筋骨隆々で日焼けしたおじさまが抜いていく。「レース後にフォーム指導してください!一緒に走ってください!」と声を掛けたいのを我慢。誰か一緒にヒルクライムの練習に付き合ってくれませんか。

箱根ヒルクライム残り500m

残り500mになった。すると、横から抜かされる。ムムムッ!負けるか!競輪選手の如く漕ぎまくった。

箱根ヒルクライムゴール

ゴール直前に2人に抜かれる。もっとヒルクライムの練習をしてから参加すべきだった。さずがに初心者には斜度がキツイと思っていたら、ブエルタ・ア・エスパーニャの山岳コースを見て驚いた。山岳ミラドール・デ・エサロは平均13.1%、最大勾配29%になっている。この斜度なら担いで上ったほうが速そう。

来年はもう少し練習して参戦しよう!今年はルツェルンで夏合宿でもしようかな。