遺伝子とスポーツと自転車

リオ・オリンピックで自転車は脇役?

リオ・オリンピックが8/3~8/21の期間が開催されていた。自転車競技を見たかったけど、ロードバイクとスプリントは地上波で放送しなかった。

日本人がメダルを取れない競技は放送されないし、報道もかなり少ない。そのため、レースがいつあったのかも知らなかった。弱虫ペダルで人気が出たと思っていたけど、やはりメダルが期待できない競技は冷遇されるらしい。

メダルの取れない競技が放送されないのはヨーロッパの国でも同じらしく、イギリスのTVでは陸上ばかり放送されている気がする。出張中のイギリスで初めて馬術競技を見たが、馬と騎手の一体感が見ている側にも伝わってくる。

ところで、自転車競技でメダルを取った選手の国籍を見ていると、見事に欧米の国に集中している。自転車が高価で経済力のある先進国が有利であれば、日本人もメダルを1個くらい取れても良さそうだがそうでもない。

ということは、短距離や長距離走と同じく、自転車競技も遺伝子で決まってしまうのだろうか?

ヘモグロビンの酸素運搬能力は遺伝子で決まってしまうらしい。そのため、1%の才能(能力に影響する遺伝子)を持たない人は、どんなに努力しても才能のある人には勝てないらしい。確かにリオ・オリンピックの男子マラソンはケニア、エチオピア、アメリカとアフリカ系で独占されている。短距離も同様にアフリカ系が独占。

もともと才能のある人がドーピングに手を出せば、ツール・ド・フランスで7連覇したランス・アームストロングにようになってしまう。父親を知らず、がんを克服したアームストロングなら、美談が好きな日本のTV局でなくてもドーピング疑惑を追求できなくなってしまう。

今回のオリンピックではロシアのドーピング疑惑で揺れていたが、当時のアメリカのUSポスタルチームの選手全員がドーピングしていたから同じ穴のムジナだと思ってしまう。ドーピング問題で毎回メダルが剥奪される選手の出るオリンピックは、素直にレースを楽しめなくなってしまった。昔はオリンピックを見るのが楽しかったけど、最近は市民レースの車載カメラで撮った動画の方がら楽しい。

普通の人がドーピンするメリットはないから、純粋にスポーツとして楽しめる。

子供の頃、スポーツ教室に通ったけど、結局たいして身につかなかった。私にはオリンピックに出れるほどの才能はないと子供の頃からわかっていたけど、親が体育教師の人だと結構プレッシャーがすごそう。

もっとも日本だと、自転車競技の人口が少ないため、ロードバイクに1回も乗らないままで才能を埋もれさせてる人が結構いそう。子供の時に遺伝子検査で1%を選抜すると、日本もメダル圏内に選手を送り込めるかもしれない。

その代わり、私みたいなその他大勢には、優遇措置が何か欲しい。電動補助装置の使用可とか、軽いロードバイクの購入に補助金を付けるとかすれば、普通の人でも優勝争いを経験できるかもしれない・・・

オリンピックなら特殊な遺伝子を持った人のショーウィンドウでもいいけど、市民レースなら練習しだいで普通の人にもチャンスがあってもいいんじゃない?一回でいいから先頭集団で走ってみたい!

未来の自転車レースで、「貧脚レベル3だから、50Wまでの電動装置が使用できます」とか言われそう・・・

夏のサイクリングは危険がいっぱい

夏の自転車は暑さで乘るのが段々とめげそうになってくる。

1番暑い時間帯の午後1時から3時間多摩川の土手を走ってしまった。

暑いので走りたくなかったのに、友達に誘われてしまった。ポンド安を利用してロードバイクを買ったので、この暑い夏の時期に走りたくてしかたないらしい。

さすがに暑すぎるからか、多摩川の土手は人気がない。春とか秋はマラソンをしているランナーでいっぱいの土手も閑散としている。

あまりの暑さに汗で前が見えない。久しぶりの実走行なのに、ぐだぐだっぷりで、速度は25km程度しかでない。

温度が高いと気体の粘性係数は増えるため、夏だとスピードが出ないらしい。さらに湿度が高いので、汗が蒸発しにくく体温が冷えないから体がオーバーヒートしないようにリミッターが働くせいか、スピードを出したくない。

集合地点から走り始めると、5kmおきにペットボトルで水分を補給するほど喉が乾く。

しかし、片道25kmのコースで、往復10本もペットボトルを買うと、財布にも体にもダメージがありそう・・・

そんなことを考えながら走っていると、後ろから「ガシャン」と異音が聞こえた!振り返ってみると、新しい自転車を買った友達が落車している。

本人にはケガがないものの、ディレイラーが壊れている。

「買ったばかりのロードバイクがーーーーっ」

友達はヨロヨロと自転車を押しながら自転車屋へと向かった。

こういう時って、なんて声かけたらいいのか迷ってしまう。電動のアルテグラが余っていればあげてもいいけど、ウチには壊れかけの105クランクセットしか余っていない。

万事塞翁が馬だ。そのうちいいことがあるだろう。

ペダルが外れない

クランクセットの交換は無事に終了して、チェーンも取り付けた。後はペダルを古いクランクセットから取り外して、新しい105のクランクに取り付ければ一段落する。

通勤用のクロスバイクには、両面spdペダルを使っている。ペダルは値段が結構高いので、再利用して節約できそうだし、とりあえずホッとした。

右のクランクセットのペダルはすぐに外れたので、次は左クランクのペダルを取り外す。

自転車を買って以来、パダルの取り外しで苦労したことはなかったから、簡単に外れるものだと思っていた。

外れない!!

なんでこんなに固いの!?手で六角レンチを回そうとしても、びくともしないので、固定して足で体重を掛けるがそれでもネジが緩まない。

最初はトルクレンチで外そうとしたけれど、力を入れ過ぎると壊れそう。トルクレンチが壊れるとまずいので、Hozanの六角レンチを工具箱から取り出した。

こんどはHozanの六角レンチを足で踏んでみる。折れそうになるほど踏んでみるが、全く緩む気配がない。レンチも面白いほどしなっているけど、ペダルはいぜん健在のまま。

そしてフローリングには2つ穴が開いた。ダンボールを3重に敷いていたのに、貫通してしまった!

内心の動揺を隠し、穴の上に新聞を置いた。あぁ、蚊が多いけど外に出ないとダメらしい。

そういえば、会社だとボルトに潤滑油をかけて、インパクトを使って外している。556はないけど、ワコーのチェーンルブで試してみようじゃないか。

固くて外れないペダルにチェーンルブを使用

チェーンルブをかけてみると、あっさり緩んだ。作業は手順を守らないとフローリングが穴だらけになってしまう。今こそ初心に帰らなければ

室内に戻ると、フローリング掃除中のツレにバレていた・・・、弁解の余地なし。