函館 海峡の風に宿泊

JALとANAが国内線の値引き合戦をしているおかげで、たまたま函館行きのクラスJの航空券が片道1万円で購入できたことから、再び湯の川温泉に宿泊することにした。湯の川温泉のお宿を探しているとHAKODATE 海峡の風の展望風呂付ツインルーム(夕朝食海鮮ビュッフェプラン)が、なんと18,000円/人で予約できた。通常は30,000円/人前後の価格設定になっているようなので、とてもお得に宿泊できた。

展望風呂付ツインルーム
ベットルーム
お部屋の露天風呂

部屋の露天風呂はかなり大きく、2人で入っても十分な広さがある。窓を開けると潮の香が感じられる距離に津軽海峡が見えるが、渚亭などの大型ホテルも見えるので、眺望は内陸よりからのビューとなる。部屋の窓からは函館空港の滑走路も見えるので、飛行機のエンジン音が気になるかと思ったが、発着回数が少ないため、ほとんど気にならなかった。

お着きの菓子
パウダールーム

パウダールームは広々の2人用。白を基調とするインテリアで統一されている。

備え付けの化粧品

今回の宿泊プランは、2食ともレストラン「青函市場」でのビュッフェプランである。青函市場は、肉料理を一切提供せず、全て海鮮料理というコンセプトのビュッフェで、ライブキッチンもあるので、作りたての料理を食べることができる。

美味しいので焼き立ての殻付き帆立をライブキッチンで何度も注文した。注文した料理は、テーブルで待っていれば給仕されるので、食べながら待っていればいろいろな料理を楽しめる。

函館なのでイカのお刺身を期待していた。イカ釣り漁船が時化できないなどで、函館に来てもイカのお刺身を食べることができないこともあるが、今回のビュッフェでは食べることができた。

最後はデザートを全種類食べてみた。

海鮮ビュフェは、種類が多くライブキッチンもあるのでかなり楽しむことができた。時間帯を分けているので、ビュッフェにありがちな行列もほとんどなく、落ち着いて食べることができるのも、とても良かった。デザートについては、ホテルのバイキングによくある小さいサイズのスイーツが提供されているので、もうひと工夫が欲しいところ。種類を減らしても、支笏湖リゾートスパの水の謌のようにライブで数種類のデザートを提供してもいいのではと思った。

朝食も夕食ビュッフェと同じ青函市場で好きな料理を食べることができる。函館は駅近くの朝市が有名だが、味はホテルの朝食の方が上だと感じる。朝市は値段が高く海鮮丼も量が少ないので、湯の川温泉に泊まるならば、ホテルや旅館の朝食付きプランをお勧めする。

朝食もライブキッチンがあるので、作りたての料理を楽しむことができる。

デザートも全種類を食べてみた。夕食と同じで、デザートは種類を減らしても、もうひと工夫欲しい。いつもはカロリーやタンパク質の摂取量を記録しているが、温泉旅行は特に制限なく食べることにしている。適度にストレスが発散されているので、リバウンドもなく体脂肪率はほぼ10%を維持できているので、気楽に食事管理をするのがいいのかも。

海峡の風の客室と露天風呂の温泉は気持ちよく、部屋も広くてのんびり滞在することができた。また、ビュッフェも行列ができない工夫がされていて、落ち着いて食べることができるので満足できた。

今回は特別にお得な料金で予約できたので非常に満足度が高いが、30,000円/人前後の価格帯でも十分に満足できると思う。またリピートしたいと思うお宿を発見できた。

函館津軽海峡を望む 渚亭に宿泊

2022年の夏休みに函館湯の川温泉プリンスホテルの渚亭に宿泊した。客室露天風呂に入りながら津軽海峡を眺めることができる渚亭がとても良かったので、出張に合わせて2023年の4月にも宿泊することにしてみた。津軽海峡の真イカ漁のシーズンは6~12月のため、漁火(いさりび)が見たい場合は初夏から冬がおすすめ。

ANAのセールに合わせてJALがひっそり値下げしていたため、羽田から函館までの航空券はクラスJで往復2万円程で購入できた。アクセスの集中で失敗に終わったJALの「スマイルキャンペーン」は、片道6,6000ながら普通席のみの予約なので、ムリにセールで買わずに安い時期を探して普通に航空券を買う方がいいのかも。

東京は桜が満開

函館空港に到着してからの機内アナウンスでは、4月中旬には函館も桜の開花が予想されているとのこと。例年は北海道の開花予想はGW頃なので、2023年は記録的な早さでの開花するようだ。早すぎない?

海側 露天風呂付き客室
客室露天風呂

写真だと小さく見えるが、2人で入ることができる大きさの露天風呂で、目の前が海岸になっているので津軽海峡を見渡すことができる。お湯の温度はちょうど良く、ナトリウム・カルシウム塩化物泉で肌に優しい。部屋の客室露天は源泉かけ流し温泉となっている。

津軽海峡

露天風呂に入りながら津軽海峡を望むと、青森の下北半島や津軽半島、さらに松前半島も見ることができる。この日は、春霞で青森が霞んで見えた。

函館山

露天風呂からは函館山の展望台の明かりも見えた。コロナ騒動が一段落して最近は旅行客が増えてきたことから、函館山のロープーウェイは最大1時間予想が出ている。並びたくないので、今回は函館山には行かないことにした。

水琴亭

和食を選択すると食事は2階の水琴亭の個室になる。前回宿泊した時は和食がとても美味しかったので、今回も同じ和食を選択してみた。ビュッフェプランを選ぶ人が多いようで、私達を含めて2組のお客さんだけなのでほぼ貸し切り状態で落ち着いて食べることができた。

酒菜

冷燻喜知次カルパッチョ風、蟹味噌豆腐美味酢、鮎甘露煮、帆立マリネ

造里

まぐろ、海老、他季節物、添え物一式

温物

季節の蒸し物、桜蒸し

焼八寸

銀鱈吟醸焼き、鮪角煮、つの宇海老、温燻鯖棒寿司、相鴨ロース煮、りんごバター

強肴

和牛三州煮シチュー仕立て、添え野菜

止椀

ほたる烏賊、付け野菜、黄身酢

食事

たけのこ御飯、味噌汁、香の物

水菓子

レアチーズ、他季節物

和食はとっても美味しいが、2022年8月のメニューと2023年4月のメニューは90%以上重なっていたので、ほとんどが見覚えのあるものだった。季節ごとに変わらないようなので、連泊や宿泊間隔が短ければ、鉄板焼やビュッフェプランにした方がよさそう。

露天風呂からの景色

翌日は朝から快晴で部屋の露天風呂から下北半島がくっきり見えている。はるか昔、北海道だけではなく青森にもアイヌの集落があったと文献に記されているらしいが、函館から見えるに距離に青森県側があるので、かつては海峡を渡って住んだり、交易が活発に行われていたと思いを馳せてみた。

函館湯の川温泉プリンスホテル渚亭は、露天風呂付き客室の部屋でもビュッフェなら2万円前後、和食や鉄板焼であれば2万5000円程度で宿泊できるので、非常にコストパフォーマンスが高い。食事もとても美味しいので、満足度は高くなると思う。

お値段が安いので満足度は高いものの、改善すると更に良くなるのはチェックインとチェックアウトの待ち時間が長すぎる点。全国旅行支援「 HOKKAIDO LOVE!」の電子クーポンの説明が長くなるようで、チェックインの行列に並び、立ったまま30分ほど待っていた。辛い。ちなみにネットで見れば分かると思い説明は省略してもらった。

航空会社の上級会員なので専用の保安検査上が利用できたり、優先搭乗で待ち時間なしで搭乗できる。行列が嫌いなので、どんなに有名なお店でも空いている別のお店を選択する。日頃から立った状態で待たされることはほとんどないため、チェックインが辛かった。銀行や病院みたいに整理券を発行して、椅子に座っているお客さんを順番に呼び出す仕組みに変えてみてはどうでしょう?せっかくラウンジがあるのにあまり有効活用されていない気がする。

そしてチェックアウトはたまたま運が悪かったかもしれないが、2台ある機械の1台が調整中で使えず、15分も立ったまま待つことになってしまった。合わせて45分の時間は結構もったいなく感じてしまう。数千円の旅行支援のために数十分立ったままで並ばせるのなら、もう全国旅行支援を適用しなくてもよくない?ホテル側にも負担となる非効率なこのシステムはもういらないと思う。逆に45分の待ち時間をなくせるなら数千円追加で払ってもいいとさえ感じる。

部屋については、上階の足音がかなり響く。上手にリフォームされているものの、昔の設計のために床スラブ厚が十分確保されておらず、昨年も今回も足音がずっと聞こえていたのではと推測している。温泉に来ているのだから、部屋の中を歩き回らずに落ち着いて座って欲しいと思うが、一夜限りなので我慢。夜は12時頃まで、朝は6時から足音が聞こえるので、落ち着かない。

改善点もいろいろ書いたが、お値段からすると満足度はとても高くなると思う。改善すれば、一泊25,000~35,000円/1人の値段にしても十分競争力があると思う。