自宅でロードバイクのトレーニングができるということでイタリアのメーカーであるElite社のDiretoを2018年に購入した。実写の映像を見ながらトレーニングできる「Rouvy(ルービー) 」に接続して使っていたところ、先日の夕方、突然負荷がゼロになってしまった。
BluetoothとANT+の接続状態を確認してみると問題がないため、ベルトが切れたのかと思い、Diretoを分解してみるとやはりベルトが切れていた!! 2万4,000kmは載っているので、ベルトの設計寿命かもしれないが、耐久性を向上させる必要がありそう。

ベルトは消耗品なので、売っているかと思い通販サイトを検索してみるが、どこにも販売されていない。Elite社のWebサイトも訪問してみたが、ベルトについては情報が載っていないので、新しくスマートトレーナーを購入することにした。

富士ヒルクライムまで残り3週間程しかないこのタイミングでのベルト交換は無理っぽい。2022年は円安が進んでしまい、海外通販サイトも当てにならないと思い、Amazon Japanのサイトで試しにDiretoと検索してみると「Direto XR」が表示された。
Direto → Direto X → Direto XRの順番で発売されているので、2世代新しいモデルのようだ。負荷はなんと2300W、40km/hまで計測が可能で、正確性は±1.5%になっている。斜度は24%まで設定できるのでプロでも使用できそう。貧脚の自分のような人には宝の持ち腐れかもしれないが、1回ぐらいはツール・ド・フランスの26%にもなる激坂コースに挑戦するかもしれないので、24%まで対応しているDireto XRは十分な性能と言えそうだ。
AmazonのDireto XRページへ
Direto XRの値段を見ると、なんと98,600円で販売されているではないか!しかもスプロケ付き。海外通販サイトでは円換算で約12~13万円の価格設定になっているので、なぜかイタリア製のスマートトレーナーの価格設定は、日本のAmazonでの購入が一番お得なようだ。大阪からの発送になるようで、早速ポチっと購入してみた。

段ボールの中にDireto XRの箱が入っていた。蓋を開けると緩衝材と説明書、電源が入っている。

箱については、税関で開封される可能性があるので、封が切られていても異常ではないが、今回は開封されていなかった。個人輸入では高確率で開封されるので、開封されていないのは久しぶりだった。また、運送中の段ボールの凹み等はよくあることなので、いちいち気にしていないが、佐川急便さんの丁寧な対応で箱には傷もなかった。

ここで、シリアルナンバーを確認する必要があるので、Direto XRの裏面を見ることをお勧めする。自転車をセットしてから裏面のシリアルナンバーを確認するのは大変だったが、何とか確認するとシリアルナンバーは英語3文字、数字6桁で銀色のシールに印字されている。のちほど、ここで確認したシリアルナンバーをMy E-Trainingというアプリに入力すると、1年間無料で使うことができる。ちなみに校正はMy E-Trainingを通して行うので、この確認を忘れると19.99ドル/年間の費用がかかってしまう。

付属のスプロケはShimano 105だったが、11s用のスプロケのため、10S用のUltegraに交換した。11sと10sでは、チェーンの幅が異なるため互換性がなく、スプロケを交換する必要がある。しばらくスプロケを購入していなかったので浦島太郎になっていたが、驚くことにシマノのスプロケは12sまで登場していた。そのうち13sも登場しそうだが、互換性の確認が大変なので、個人的には12sで打ち止めにしてほしい。
10s用のスプロケの取り付けでは、Direto XRに付属しているスペーサーを2つとも使用するとちょうど良い位置に調整できた。

簡易説明書を見ると簡単に取り付けできる。スマートトレーナー側からパーツE、パーツC、クイックリリースの順で取り付ける。クイックリリースは付属品をそのまま使用する。なお、パーツCの位置は、エンド幅が130mmか135mmで異なるので注意が必要。

スプロケ側は、スマートトレーナー側からパーツD、クイックリリースの順で取り付ける。図が記載されている簡易説明書を見ると、スマートトレーナーのセッティングは簡単にできるので迷うことはないはず。

最後に電源を取り付ければ、スマートトレーナーの設定が完了する。パソコン側でBluetooth接続ができる場合は、特に設定しなくても自動的にDireto XRと接続した。ANT+も認識していたが、Bluetooth接続の方が安定してつながっているため、接続方式はBluetoothをお勧めする。

早速、ヒルクライムのコースを試走してみる。スマートトレーナーは斜度に合わせて負荷が変わるが、Diretoと比べると新しいDireto XRは負荷が低いようで、貧脚でもアウターで上ることができてしまう!パワーが200Wを上回るには、かなりケイデンスを上げないとだめなようで、翌日に校正してみることにした。普通の人にはケイデンスを30も上げることは不可能なので、ゆっくり富士山を上ってDireto XRの調子を確認する。
古いDiretoはベルトが外れた状態のまましばらくは保管する予定にしている。ベルトがどこかで購入できれば、予備機としてまだまだ現役として活躍できそうなので、自宅のトレーニングルームの片隅に置いてみた。Direto XRはベルトの耐久性が上がっていると良いが、ベルトのメンテナンスについての説明書記載がないため、もしかすると数年でベルトが切れてしまうかもしれない。ベルトとプーリーの交換と張りの点検をメンテナンスする代理店を日本で始めれば需要はありそう。Birotaコンツェルンとして子会社を設立するので、メーカーさんからの連絡をお待ちしています。
翌日、もう一度富士ヒルクライムのコースに挑戦してみるが、やはりペダルが軽く負荷が適切にかかっていない。アウターで走行することになってしまい、調子が出ないのでElite社のWebサイトを確認してみた。
Elite社のForumがあるので、確認してみると該当するQ&Aはないものの、Direto XRのソフトウェア側の設定が影響している可能性がありそうだ。iOSユーザー用に「Upgrado」というappがが用意されているので、インストールしてファームウェアをアップデートしてみた。Upgradoはスマホまたはタブレットなどのデバイスにのみインストール可能で、PCからのファームウェア更新はできないので注意。
ファームウェアの更新とRouvyの「Sensor」の設定(下の図の赤枠内)を変更すると、上りに負荷がかかるようになった。平坦コースと下りコースは、まだ負荷が軽すぎるので、しばらくは様子見になるが、とりあえず富士ヒルクライムに向けての練習には間に合った。

富士ヒルクライムのコースで新しいスマートトレーナーを試してみると、186Wでなんとか1時間30分を下回るタイムだった。センターの誤作動で250Wで走り抜け、75分を下回りシルバーリングをゲットできる夢を見ていたが、現実にはならず残念。貧脚向けの補助動力が欲しい。